もう一度観たいあの映画 VOL.53 『クレイジー・ハート』

(C)2009 Twentieth Century Fox

もう一度観たいあの映画 VOL.53『クレイジー・ハート』

主演:ジェフ・ブリッジス
【STORY】
バッド・ブレイクは、かつて一世を風靡した伝説のカントリー歌手。57歳になる今、南西部を車で旅する孤独なドサ回りの歌手に落ちぶれていた。バッドの弟子トミーは、今やトップシンガーに成長しているが、バッドは新曲も書けずに毎日のように酒びたりの日々を過ごしていた。
ある日、ステージに出るためサンタフェに移動したバッドは、地元記者ジーンの取材を受けることになる。取材で出会った二人はお互いに惹かれ合い、恋に落ちる。しかし、離婚の痛手を負い、4歳の息子と二人暮らしのジーンは、酒びたりで不安定な暮らしのバッドと一緒になることで、また同じ過ちを繰り返すことを恐れていた。それでも関係を深めていく二人、果たして、バッドはジーンの想いに応えることができるだろうか…。

【REVIEW】
南西部の小さなステージで演奏しては、日銭を稼ぎ、モーテルを渡り歩く落ちぶれたカントリー歌手バッド(ジェフ・ブリッジス)、57歳。そして酒びたりの毎日…。4回離婚していて、人生をやり直すにはもう手遅れだし、やり直そうとする気持ちもない…。こんなバッドの前に「CRAZY HEART =心を揺さぶる」女性ジーン(マギー・ギレンホール)が現れます。バッドにとっては生き方を変えるチャンス到来です。ジーンと息子のためにパンを焼いたり、息子の世話をしたり、新曲を書こうとしたり…。しかーし、長年の酒びたり、酒だけはやめることができない…。愛し合う二人ですが、やがて決断の時がやってきます…。
話は変わりますが、 友人ウェイン(ロバート・デュヴァル)とボートでの釣りのシーン、バットは彼女ができたこと、24年間も会っていない28歳の息子に連絡を取ったこと、そして息子には当然のごとく拒絶されたことを話します。何もかも手遅れだなーと落ち込んでいるバットにウェインが言います。
「Never too late.(遅すぎることはない。)」
黄昏どきの湖に浮かぶボートでのこのセリフ…心にしみますね―。広大な南西部の大自然と心地いいカントリー・ミュージック、そして成功とは程遠いところにいる中年男…ジワリと心にしみる、そんな映画です。

この映画でアカデミー賞男優賞を受賞したジェフ・ブリッジス。カントリー歌手として、意識したミュージシャンはクリス・クリストファーソンだそうです。クリストファーソン主演の映画はこれ。
◇『アリスの恋

エンディングに流れるカントリー曲。トビー・キースの「Don’t Let The Old Man In(老いを受けいれるな)」が印象的でした。これもジワリと心にしみる映画ですね。
◇『運び屋

ジェフ・ブリッジスが成仏できない悪霊たちを逮捕する捜査官を演じている、ドタバタ&バディ・アクション・ムービーです。
◇『ゴースト・エージェント R.I.P.D』。

ロバート・デュヴァルがサーフィンをするために北ベトナムの前哨基地を襲撃する中佐を演じています。凄まじいシーンでした。
◇『地獄の黙示録

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◇『もう一度観たいあの映画

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作品紹介

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